忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

真面目に古典的な恋愛小説を考えた結果

初出:2005/9/14
男女が逆だと思われる。

さようならを言う代わりに笑おうと思った。
君はまだ気づいてない。これからだって気づかせるつもりはない。
君の人生から、笑顔だけ残して消えよう。君は追ってこないだろう、それだけは分かる。
君と俺は、最後まで似た者同士。
俺は激情を流すために笑う。
君は激情を押し殺して黙る。
それだけの違いが、互いをちっとも近づけなかった。
大好きだったよ、バイバイ。
君が俺のこと好きだったか、今でもまだわからないけれど。
消えると告げれば君はきっと止めるだろうって、それだけは分かるんだ。だから言わない。勝手に消えて、勝手にどこかでくたばる。それを俺は選ぶ。
君は驚くだろうなあ。
根本的に似ていた俺たちだから、意外だろう?君なら絶対にこんなふうに消える方法を選ばない。俺だって、それを選ぼうかと思ったとき嘘みたいだって思ったんだぜ。
この俺が。
よりによってこんなややこしい方法をとるなんてな。
辛かったんだ。だから聞きたくなかった。君の心は理解できないけれどいつだって近くに感じてた。だから余計に聞きたくなかった。行くな、という一言を君の口から聞くわけには行かなかった。これ以上の期待は俺の感情を蝕むだけだ。
だから。
どうか。
どうか、追ってこないで。探さないで。
君まで予想外の行動を、とらないでくれよ。



祈りを蹴散らすようにインターホンがなるのは、それから三日後の話。

拍手[0回]

PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

カレンダー

09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

最新コメント

プロフィール

HN:
夏野
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
サイト『暁を待つ庭』の短編保管庫。
別所ブログにて書き散らしたもののまとめ。

ブログ内検索